先日の春の曲目リストからもう一曲。
グリーグの「叙情曲集」から「春に寄す」です。
この曲はまず調号が多いので譜読みでめげるかも知れません。
シャープが6個という調、大変ですが私はシャープの多い調の
曲はなんとなく妖精が出てくるような大変幻想的で美しい曲が多く
大好きです。この曲も苦労して譜読みする価値は十分あると
思いますよ
楽譜のサイトはこちらです。
前回の「春の歌」と同じサイトで、ここにはたくさんのクラシックの
楽譜が置かれていておすすめですが、一日に1人2曲しかダウンロード
出来ないという事ですのでご注意下さいね。
無料でプリントアウト可能です。
さて、この曲の出だしのテーマを聴いてみましょう。
どうですか?同じ「春」をテーマにしていても
「春の歌」とは違った情景が浮かんできませんか?
演奏するにあたって、できるだけ具体的なイメージを持つと
非常に助けになります。絵を描くのが得意な人は色で表現して
みても良いでしょうし、自分なりの言葉で詩や物語を書くのも
良いと思います。
このテーマ、左手にメロディーが出て来ていますので左右のバランスに
気を使ってあげて下さい。いつもと違って右手を控えめにするので
変な感じがするかも知れませんが、左手でも比較的強い1、2、3
の指をよく使うのでそんなには難しくないと思います。
さて、このテーマが後半では右手がメロディーでオクターブとなって
出て来ます。
テーマが2回出てくるのはよくあるパターンですが、このようにバリエーション
になっている場合、1回目とどう違うのかで作曲者の意図を汲み取る事が
できます。
両手でも強い方の右手でメロディーを取り、さらにオクターブになるので
自然と華やかで力強い感じになりますね。さらにそれを伴奏している左手は
かなり広い音程を使って流れるような音型を形づくっています。
より広がりと勢いを持って曲を盛り上げたいと作曲者は狙っているのでは
ないでしょうか?このような変化を持たせることによって、ゆったりのんびり
した「春の歌」と比べ、この「春に寄す」はよりドラマチックな物語性を
もった曲と言えるのではないかと思います。
一曲を通してはMusicinyourheartでお聴き下さい。

